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糖尿病と食事 やや脱線

栄養成分表示検討会の中ではこれまでの経緯などから心血管系疾患(トランス脂肪)と高血圧(ナトリウム)については話題になっていましたが、doramaoさんもご指摘の通りやはり糖尿病も重要でしょう。

最近EFSAが各国の食品群別摂取量データベースを発表したのでそれと日本のデータを比べた表を作ってみました。

日本人の場合欧米人に比べてBMIがあまり高くないのに糖尿病になるということがあって、それが肥満の基準をBMI 25にする根拠の一つになっていると聞いています。でも死亡率ではBMIの数値は白人とあまり変わらないのです。日本人は糖尿病になりやすいのか?なりやすいとしたら何が原因なのか?その対策には欧米人より痩せることが最適なのか?というのがこの記事のテーマです。

これまで糖尿病と関連する可能性が示唆されていて日本人と欧米人で違いそうなものをあげてみます。
・遺伝子
・炭水化物の摂取量が多く脂肪が少ない
ヨウ素、水銀、ヒ素カドミウムなどの摂取量が多い
・戦中戦後にたくさんの人が栄養不足を経験した

特に表から読みとれることは、日本人は油の摂取量が少ないということです。たとえば同じ炭水化物であってもパスタなら多分オリーブ油と一緒に摂ることが多くて、単純に考えればみそ汁とご飯より血糖値は急速に上がりにくいのではと思います。
日本人の食生活が欧米化したとか言われますがこの表を見る限りどこが?と思います。もちろん昔よりは欧米に近づいた、のかもしれませんが。
ちょっとdoramaoさんに意見を聞きたいところです。
ちなみに日本人の卵の消費量が多いのは、卵が好きということもあるでしょうがなんと言っても安いからだと思います。欧州は動物の福祉という理由で鶏を飼うためのコストがとても高いです。でも牛肉より卵のほうが同じタンパク質あたりの環境負荷が小さいのでは。感情と環境も両立しないのかもしれません。