uneyama記録

はてなダイアリー過去ログ(更新予定無し)

糖尿病の要因について、思うところをid doramaoが記します

前回のエントリで折角脱線していただきましたので、食品表示から少し離れて思うところなどを書かせていただきます。個人的解釈なども含みますのでその点、どうぞご了承下さい。
■糖尿病の要因と対策
 uneyamaさんは糖尿病に関連する要因のウチ、日本人と欧米人で異なる4つの要素を挙げました。私はその中でも『遺伝子』の違いが根本にあって、そこに他の要素がそれぞれ影響を与えているのだろうと考えております。
 その理由としては、日本人はアメリカ白人と比較した場合インスリン分泌能自体が少ない事が示唆されていること。インスリン抵抗性を示さないまま発症する糖尿病の割合が多い。この二つを考えれば、やはり『遺伝』の影響は大きいのではないでしょうか。
 そして、遺伝の影響に、高炭水化物食や様々なストレス、胎内での栄養状態など様々な要因が重なり、糖尿病の増加に結びついたのだと思います。
uneyamaさんが述べているように、日本人の糖尿病者を見ると、過体重にあるヒトは勿論おりますが、多くのヒトはそれほど太っていないのに発症している事を無視できません。私は以前、自ブログでその事について述べたことがあります。
糖尿病の食事療法で個人的に思うこと①
これはその記事に載せたものです。

太りすぎていないのに、糖尿病が増えたのはやはり食の欧米化による影響なんじゃないか?そう主張する人は多いのですが、私はその考えにあまり賛同いたしません。私の意見は次の通りです。
1つめ:食の欧米化というよりも近代化により、精製された消化のとても良い食品が増えたこと。(欧米は未精製穀物の推奨で日本よりも多くの食物繊維を摂取しているのが現状)
2つめ:運動習慣を持つ者の割合が減ったことや、デスクワーク主体の労働環境に変化した事。

 特に2番目の影響がとても強いのではないかと考えます。糖尿病を発症した方から、自身の過去を振り返ってもらった場合に所謂望ましいとされるような日本食を適度に食べていた方が大勢いらっしゃいます。そして、必要以上に食事を制限し、やせ細っている場合もよくあります。
 糖尿病者の多くが、死亡のリスクが少ないBMIに位置していると謂う事実を考えれば、グライセミック指数に着目した食事を心がけ、望ましい体重を維持したまま血糖コントロールを行う事はとても理にかなっていると思います。勿論、明らかに過体重にある人は減量が必要なのはいうまでも無いことですが。そして、減量を行うことを考えれば、極端に油を控え結果的に糖質量が多い食事になってしまうのは避けたいところです。
 食育がごはん食推進運動と見分けが付かないという現状ではしょうがないのかも知れませんが、その前に運動でエネルギー消費量アップという目標を達成しないと、糖尿病患者は減らす事は出来ないと思います。
 ごはん食推進の為には運動が不可欠と思います。ライフスタイルを変えるのは容易ではありませんが、やたらと自分の好きなものを禁止されるのもどうかと思います。体に入る糖質の種類に気を配り量を適量に抑えれば、血糖値もある程度コントロールする事が出来ます。砂糖よりもでんぷんの方が血糖値を上げやすい事を知らない方もまだまだおります。
 カーボカウント薬物療法を実践している糖尿病の方が安心して食品選択をする為には、食品表示が大切になると思います。(その他の食事療法を選択している方にも大事です)
 それはどのような糖(ショ糖なのか、果糖なのか、デンプンでもアミロースなのかアミペクチンなのか)がパック全体に何グラム含まれているのかという情報です。何となく不安な食品を避けるのと違い、切実な問題だからです。