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報道についてのメモ

ゼロ食品氾濫が映す、食品表示後進国ニッポン
東洋経済オンライン 1月28日(金)
http://www.toyokeizai.net/business/industrial/detail/AC/fccb46db8eb0837cb3a260b9a782376a/

消費者庁は「食品表示の国際化」を目指し、昨年12月から栄養成分表示の検討会を実施。だが、議論の中心はトランス脂肪酸含有量の表示と栄養成分表示の義務化にとどまる。藤田氏は「厳罰化や主要成分の%表示など、先に手をつけるべきことは多い」と“本丸”に踏み込まない国際化に疑問を投げかける。
 メーカー側に甘い表示規制のあり方を根本的に見直さないかぎり、消費者目線の食品表示の実現は遠い。
(麻田真衣 =週刊東洋経済2011年1月15日号)

文中の藤田氏とは「食品コンサルタントで世界の食品表示に詳しい藤田哲氏」だそうです。

この記事はマーケティングの話と食品表示の話をごちゃごちゃにした、何が主要論点なのかよくわからないものなのですが、検討会の話が出てくるのでそこについてだけ。
少なくとも私の認識では栄養成分表示検討会の「議論の中心がトランス脂肪酸含有量の表示と栄養成分表示の義務化」だというのは間違いだし、そもそもまだ一回しか行われていないのに判断できるのだろうかと思います。
藤田氏の主張とされるところの「厳罰化が本丸」という認識も「国際常識」ではありません。
「消費者目線の食品表示」って何なんでしょうね。消費者にこびた結果がゼロ宣伝や無添加表示なのでしょう。メディアが情報を正しく伝えないがために間違った思い込みにより消費者からの要望が出て、それに応えるかたちで誰にとってもメリットの無い表示項目を増やす、のが「消費者目線」なのでしょうか。